呉ノ藍元の易断

易(略筮法)により思うままに占断します

春の悪寒~震為雷~

2020年2月24日の占。

 

「新型コロナウィルスの成り行き」を筮して、

「震為雷初爻変、雷地豫に之く」を賜る。

 

春(震)に、震(コロナウィルス)来って虩虩たり。まだまだ笑言啞啞たりともいかず、その勢いますます壮ん。その驀進は、百里を驚かせ、人類は匕鬯(マスク)を喪ない、遠く離れた地域さえ驚天動地、恐れおののき身震いが止まない事態。

 

 

震為雷初爻、最後は「笑言啞啞たり、吉なり」。また易は、満つれば欠けるの不易流行、おごれるものは久しからず、艮為山を配する。動くものは必ず止まる、止められる。進撃の巨神コロナウィルスも艮止ならん。

 

初爻変じて雷地豫。「侯を建て師を行うに利あり」、震を侯とし建てるとし、坤を国とし民とし順うとすれば、侯を建て民衆が随う様子。そうならば、対新型肺炎に対抗するには、侯を「薬」としし、師を「新型肺炎に対する治療」と解釈。「特効薬による新型肺炎の治療を国民が受診し、新型肺炎の流行は終息」。

 

その時期は如何。

四爻「震、遂に泥めり」、二発目の落雷とともに、特効薬が奏功し敵もパワー激減、そそして撃退。泥に捉えて足を動かなくところを包囲して一網打尽。それは今から4か月後の5月~6月、そして五爻「有事を喪うことなかれ」と易も応援。その一か月後の7月東京オリンピックは開催され、ウィルスとのミクロ戦争に打ち勝った凱旋祝賀会の開催。新たなオリムピック物語。

 

しかし、しかし。

そうは問屋が卸さない。

どんな特効薬で迎撃するのか。

敵(外卦)は震、しかも裏は巽。忍びの如く、知らぬ間に懐に巽入し、内側から攻めて崩す、こちら人類(内卦)も同じく表は震、裏は巽、攻守ともに負けはせぬはずが、今は身震いし、足元ふらつくばかり。

 

ならばと、王者人類の踏ん張りどころ。

火攻めは如何。雷火豊となり、相手をますます勢いづかせるのみ。

ならば、隔離戦法の防御一辺倒ならばと、雷山小過、

敵の勢いが小し勝って、防壁を崩されて、先は見えている。

如何なる大事が勃発しても自分を失うことなく、泰然自若と構え、宗廟社稷を一心不乱に祈念すれば、事変を治むというが、雷天大壮で、人類滅亡の危機。

この際開き直れとばかりに、敵と悦んで付き合えば、雷澤帰妹、すでにタイミングを逸して「おととい、来やがれ」。

最後の手段、「毒には毒をもって制する」の水攻め。

雷水解となり、人類の大勝利、見たか、ミクロの間者め(裏は巽)。

 

水攻めとは如何なること。

水溶性で、相手の毒になるもの。

 

坎の象、内の陽爻が、外の陰に囲まれる、注射の象。

震為雷四爻に「ついにに泥(なず)めり」。

泥で動きを鈍くする、からめとる。

泥は培養液。毒(ウイルス)を化成し、我が身にその毒を注入して、抗体を作る。

培養した毒を、注射で接種して、敵に負けない肉体へ化身させる。

 

以上、

新型肺炎は、接種の技術開発により

5月~6月に落ち着き、笑言啞啞となる。

人類は、易の作者の助言通り、

満つる時を延長できる。

 

断了。